2010年06月09日
葉面散布剤 アーカイブ
2009年11月19日
塩化コリン
私がよく葉面散布剤に使用する塩化コリンについて紹介します。
以前実験で使用したアグロカネショウさんの“サンキャッチ液剤30S”の成績がよかったので、他の作物(トマトやアイスプラント、ミカン、梅)でもどうかと考えました。
しかし、サンキャッチ液剤30Sは農薬です。登録作物以外には使用できません。
登録作物は、桃、オウトウ、スモモ、ニンニク、カンショ(サツマイモ)、タマネギ、葉ネギ、イチゴだけです。
では、他の作物はどうすれば良いかと言えば・・・・塩化コリン単体であればよいのです。何か屁理屈みたいですが塩化コリン原液は農薬登録を取った農薬ではありません。ただの薬品です。(大人の理屈ですな)
なぜかと言いますと、塩化コリンは飼料で使用されているのです。もちろん作物に残留していても糖やアルコールと同じように無害の物質として許可されています。(残留許可物質)
飼料では、ビタミンB剤として、B1、B2、B6、B12、葉酸、ニコチン酸(タバコのニコチンとは関係ありません)、パントテン酸、と共に使用されています。
これが何とか苦労して手に入れた塩化コリン原液です。
ごらんの通り無色透明です。わずかに粘度はありますが非常にさらりとしています。水に溶けやすく、その他の成分と混合可能です。私は単用でなく微量要素と混合して使用しています。
今にて思うと、アグロカネショウさんからも塩化コリンを含む液肥の販売もされているようです。そちらのほうが楽だった・・・。関心のある方はそちらのほうにお問い合わせを。
さて、この塩化コリン、光合成を活性化させる作用や発根促進作用があると言われている割に資料が手に入らない!なぜ、そのような効果が発見されたのか、どのようにして効果が発現するのか、知りたくなるのが人情(?)でこの点非常に苦労しております。
因みに技術者必見の農文教から出ている技術体系ではだめです。さわりだけです。(調べて損はありませんが)
また日を改めて、私の葉面散布実験と資料調査の苦労話を紹介します。
2009年07月01日
サンキャッチ液剤30S
今回、ニンニクで使用した葉面散布剤は、アグロカネショウ販売のサンキャッチ液剤です。
正確には、これは肥料でなく農薬の中の植物成長調整剤と呼ばれるものです。

内容は、塩化コリン30%、あとは水と界面活性剤が入っています。
主成分の、塩化コリンは植物に浸透性がよく、葉や根どちらからでもよく吸収されます。
塩化コリンの作用として、光合成促進作用があるとのことで研究が進められ、1987年にこのサンキャッチ液剤が出来ました。
ずいぶん昔に出来たのに私が知ったのは今年・・・。まあ、読みやすい農薬事典がないので仕方がありません。(ちなみに農協の技術員の無知さは恐るべきものがありますが)
さて、この塩化コリンですが、植物、動物にも多く含まれています。(コリン+○○)
具体的にいえば、植物質有機肥料では主に種のもの、菜種粕(油粕)、大豆粕、トウモロコシ粕、ゴマ粕などです。動物質有機肥料では、魚粕です。
これらの有機質肥料は、生で施用するとコリンの効果が期待できます。
ボカシ肥料が良いからと発酵させるとコリンの効果が期待できません。
これは、コリンが熱(通常の環境)、光には安定していますが、微生物にはよく分解されるからです。
特に微生物に分解され始めると魚のあらが腐ったような匂いがします。(なかなかくさい)
私は、作物の根域に穴肥えという形で施肥を行っている関係で、有機質肥料は発酵させて有害物質の除去と成分の有効化をさせなくてはなりません。
コリンは葉面散布の形で与えるのがベストの選択と考えています。
ちなみに、レシチンの主成分であるホスファチジルコリン(化学ではレシチンのこと)もコリンでありますが、塩化コリンは植物に対して浸透性が良いのですが、ホスファチジルコリンは浸透性が非常に悪い物質です。
コリンといってもいろいろあるようです。
このサンキャッチ液剤は人畜無害ですが(飼料に塩化コリンは使用されている)、法律上農薬です。
使用できる作物は決まっています。(以下の8種類のみ)
桃、オウトウ、スモモ、ニンニク、カンショ(サツマイモ)、タマネギ、葉ネギ、イチゴ
使用には気をつけてください。他の作物に使用すると・・・登録外農薬の使用で出荷停止という事態になります(笑)。