種取クラブ アーカイブ

葱坊主

 昨年、出来そこないの生食用白玉葱『愛知早生』をハウスのくろ(隅と言う意味)に植えておきました。

 暑い夏が過ぎると芽が出てきたので期待して今年に2月を迎えましたが、玉が大きくならず4月になっても応答無しのため、抜いてまとめておいたものです。

 

 5月20日の写真です。


タマネギ


 大きくなっています。十分使い物になります。

 引っこ抜いたときは親指ほどの大きさでした。(写真を撮った筈だったのですが行方不明)

 古川さんに当時食べてもらったら使い物にならないといわれ処分したものがこれです。

 
 ・・・・。 玉葱のセット栽培は、もしかしたらこういったことから生まれた栽培法かもしれませんね。

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ルッコラ採種 2

 経験のないことは先達に聞くのが上策と、某種苗会社に勤める同級生においで願いました。

 
風選?

 早速手馴れた動作で作業を開始してくれました。風がない日だったのでやりづらかったでしょうがこれである程度ごみが除かれました。


軽いごみ

 見難いですがごみが飛んでいるのがわかるでしょうか。

 このあとふるいをかけて終了です。私が用意したふるいは目が細かすぎて役に立たず(ごみがつかえてしまう)後日改めて行うことにしました。ハウスの中で乾燥させて置きます。


 さて、後日談ですが、風選を行った場所からいろいろ生えてきました。

こぼれダネ


 アップにします。

ルッコラ


 ルッコラです。風選した次の日が雨でした。これを確認したのがその2日後・・・!
温度と水があれば発芽が早いものです。かなり広範囲に発芽していたので、ラウンドアップで枯らしておきました。(ちょっともったいない)

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ルッコラ採種 1

 自家採種。
 自分の園地で種をとり、その種で野菜を作り、又種を取って・・・・。と毎年行います。

 昔は、種は主に自分の家で採種して使いまわしをしていました。高度成長期よりF1種子(雑種第一代)が主流になり、現在はほとんどの野菜種子はF1種子となりました。

 私が葉菜類で使用している種子は主に固定種(自家採種用)を使用しております。簡単にいえば、昔から栽培されている伝統野菜や在来野菜はほとんど(すべて)固定種です。

 そこで、ここ数年、私が栽培している葉菜類は、モチ菜(愛知の伝統野菜)、日本ほうれん草(在来ほうれん草)、ミヤマコカブ(埼玉の在来品種)、ルッコラ(ほとんどは固定種)などです。

 ちなみに、有機農産物 JAS規格では
 
 有機栽培由来の物を原則とする。ただし、購入、譲渡、交換及び価格が著しく高いなどで入手が困難で自家採取もできない場合は、慣行栽培由来のものでも認められる。購入した種に農薬で種子消毒したりすることは認められない。育苗の時に化学肥料を使ったり、床土を農薬で消毒するこ
とも認められない。

 (2002年度版 有機農産物生産行程管理者必読解説 より)

 となっております。現実的には有機栽培を行っている農家で自家採種を行っている方はほとんどいないでしょう。(少なくとも静岡では聞いたことがありません・・穀物は除く・・)


 私はJASをとってはいませんが、採種用の野菜に農薬は散布しておりません(ほとんど必要ないのでは) 手間と畑さえあれば誰でも出来そうです。

 
 ルッコラで説明します。

 花を咲かせてさやが黄色くなるまでおきます。結構時間がかかります。

ルッコラ


乾燥したルッコラ

 ここまでするのに約2ヶ月かかっています。もう少し早くできそうですが種子の充実、乾燥を考えると結構時間がかかります。

 莢を取ってみます。
 
莢

 中を見てみます。しっかり乾燥しているので簡単に割れます。

中身


 莢の中には15粒位種子が入っています。かなり細かい種子です。(直径1mm位か)

 莢を割るのに一苦労。その後にごみを取り除いて種子だけにします。


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‘09.04.08 花盛り

 モチ菜とルッコラの花がきれいに咲きました。
 みてください。


モチ菜

ルッコラ


 モチ菜もルッコラも、大根、白菜と同じアブラナ科です。大根や白菜はモチ菜と同じ黄色い花が咲きますがルッコラだけは白い花で少々違います。


ルッコラ アップ1
  
 色だけでなく花の形も違います。同じ科でもいろいろな違いがあるものです。


 なぜ、畑の隅でこのような事をしているのかと言えば・・・・種を採るためです。
 これを自家採種と呼びます。昔はどこの農家でも、果樹を栽培する農家でも自分の所で栽培する野菜の種は自分の家で採種していました。
 
 ちなみに、自家採種は種屋で売られているどの野菜でも可能かといいますとそうではありません。
種の袋に、F1種子又は、~交配と書かれている野菜は、種を採って播いても同じ物が出来ません。(天文学的確率で出来る可能性がある・・・・)
 
 私が自家採種に使用している野菜は固定種と呼ばれるものです。これは、種を採って播いても同じ物が作れます。(微妙に異なったものが出来ますが概ね同じ物が出来ます。)
 
 この固定種は現在、ほとんど使用されておりません。かろうじて伝統野菜、在来野菜として細々と栽培されているのみです。

 昔は、自分の家で採種するのが基本でしたから、極端な話、各村ごとに品種があったと考えられます。その中で、多くの人から”良いものだ”と判断され、盛んに栽培されるようになれば、地域の野菜(在来野菜)として認識されるのでしょう。
 加えて、地域の料理人が腕を揮い、より多くの人を感動させれば、特産物、名物となり、時間をかけ洗練されていけば伝統料理になり伝統野菜となっていくのではないでしょうか。
 

 何か良書の生成過程と同じように感じられます。生産者だけでなく、多くの感性ある人々と時間をかけて作られる伝統野菜・・・・文化ですね。

 大きな話はこれまでとして、私が自家採種を行っている目的は、私の住んでいる小坂の地にあった品種を創ってみようかと思ったからです。(まったくの趣味です・・・)

 それでは最後に、

ルッコラ アップ2


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