コリン調査
遅くなりました。結構調査には苦労がありました。
アグロペディア、CiNiiで検索してもあまりヒットしてきません。(CiNiiの方が少しはよい)
飼料で使われているので飼料関係の事典か化学物質の事典にて塩化コリンの特徴を知ることが出来ます。
しかし、私が大判はたいて買った肥料用語辞典にはのっていません。
農文教の技術体系に兵庫県中央農業技術センターの渡辺和彦さんが執筆された個所に乗っています。
もちろん、公の研究ですので、 アグロペディア
で検索できます。検索、渡辺和彦にて。
さて、サンキャッチ液剤のパンフレットには次のようにのっています。
1964年に旧農林省農業技術研究所が塩化コリンのかんしょ苗発根促進作用を発見したことが契機となり、三菱ガス化学(株)は東京大学農学部などと共同開発研究を進めてきました。
光合成促進を基礎作用として、農作物の品質向上を目的に開発された植物生長調整剤サンキャッチ液剤30Sは、MGC-140の試験名で(財)日本植物調節剤研究協会にて委託試験を実施し、1987年に農薬登録を取得しました。
その後、1996年10月に三菱ガス化学(株)の関連会社である菱陽商事(株)に登録移管となりました。
この文は、1998年12月に書かれたものです。
これを手がかりに、調べ始めましたが最初からつまずきました。
アグロペディアにて旧農林省農業技術研究所の論文1964年のものを調べ始めましたが、ありませんでした。
かわりに津野幸人教授の「甘藷の乾物生産に関する作物学的研究」がありましたのでいただきました。因みに津野教授は農業高校で使われている作物の教科書も執筆されています。
なぜ、公の研究なのに論文がないのか?研究機関に伝手はないので他の手段を使います。
それは、しらみつぶしに関係論文を調べる方法です。・・・・絨毯爆撃戦法と呼んでいます。昔、よくミカンに関して調べるときに使っていました。暇と金がかかるやり方です。
わかったことは、1964年に塩化コリンの発根促進作用を発見したのは太田 保夫さんではないかということ。(論文が不明なため確実ではありませんが。)
また、どのように植物に吸収され効果が発現するかは不明です。よく枕詞のように、コリンの役割は不明な点が多いが・・・、と使われていますが、何時になったらわかるのか。
評判は高いのですが実態が不明。しかも46年経っても不明。(それとも隠しているのか?)
これでは、自分の圃場でぶっかけ試験をした方が早い。(非常に古典的ですが)という結論となりました。
あまり、時間がかかった割に面白くもない結論ですが、最近別の調査をしていたら・・・すでに戦前からコリンを含めニコチン酸アミドなどビタミンB群の植物生長促進作用が知られていた!と、いうことがわかりました。
出所はもちろん外国の論文です。英語です・・・。こんなことなら文学部の英米語学科でも行けばよかった。
また、近いうちに愚痴っぽく紹介します。
- 投稿者:増井
- 日時:22:28
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