サンキャッチ液剤30S

 今回、ニンニクで使用した葉面散布剤は、アグロカネショウ販売のサンキャッチ液剤です。

 正確には、これは肥料でなく農薬の中の植物成長調整剤と呼ばれるものです。

サンキャッチ液剤

 内容は、塩化コリン30%、あとは水と界面活性剤が入っています。
主成分の、塩化コリンは植物に浸透性がよく、葉や根どちらからでもよく吸収されます。

 塩化コリンの作用として、光合成促進作用があるとのことで研究が進められ、1987年にこのサンキャッチ液剤が出来ました。

 ずいぶん昔に出来たのに私が知ったのは今年・・・。まあ、読みやすい農薬事典がないので仕方がありません。(ちなみに農協の技術員の無知さは恐るべきものがありますが)

 
 さて、この塩化コリンですが、植物、動物にも多く含まれています。(コリン+○○)
具体的にいえば、植物質有機肥料では主に種のもの、菜種粕(油粕)、大豆粕、トウモロコシ粕、ゴマ粕などです。動物質有機肥料では、魚粕です。

 これらの有機質肥料は、生で施用するとコリンの効果が期待できます。
ボカシ肥料が良いからと発酵させるとコリンの効果が期待できません。

 これは、コリンが熱(通常の環境)、光には安定していますが、微生物にはよく分解されるからです。
特に微生物に分解され始めると魚のあらが腐ったような匂いがします。(なかなかくさい)

 私は、作物の根域に穴肥えという形で施肥を行っている関係で、有機質肥料は発酵させて有害物質の除去と成分の有効化をさせなくてはなりません。
 コリンは葉面散布の形で与えるのがベストの選択と考えています。

 ちなみに、レシチンの主成分であるホスファチジルコリン(化学ではレシチンのこと)もコリンでありますが、塩化コリンは植物に対して浸透性が良いのですが、ホスファチジルコリンは浸透性が非常に悪い物質です。

 コリンといってもいろいろあるようです。


 このサンキャッチ液剤は人畜無害ですが(飼料に塩化コリンは使用されている)、法律上農薬です。
 使用できる作物は決まっています。(以下の8種類のみ)
 桃、オウトウ、スモモ、ニンニク、カンショ(サツマイモ)、タマネギ、葉ネギ、イチゴ

 使用には気をつけてください。他の作物に使用すると・・・登録外農薬の使用で出荷停止という事態になります(笑)。

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