土壌改良

 難易度  
 土壌改良は、地力の維持、増進するために行われます。大規模に行われる場合(土地改良ともいう)と、作付け前に行われることがあります(あまり意識していませんが)。


地力とは何でしょうか。いろいろな解釈のされ方がありますが、次の3つに分けて考えられています。

物理性 生物性 化学性 ・・・・これらを総合したものが地力です。


①物理性
 土壌の透水性(水の動きの難易)、保水性、易耕性(土のやわらかさ)、作土層の厚さ

②生物性
 微生物の多様性、微生物活性(有機物分解、窒素固定)

③化学性
 養分供給力(土から植物へ)、養分保持力(CEC)、土壌酸度(PH)、塩基バランス(カルシウム、マグネシウム、加里のバランス 4:2:1が理想)


改良の方法
①物理性
 透水性・・・客土(砂)、堆肥、きゅう肥、暗渠
 保水性・・・客土(山土、粘土)、堆肥、きゅう肥
 易耕性・・・客土(砂)、堆肥、きゅう肥
 作土層の厚さ・・・深耕、堆肥、きゅう肥、緑肥(多年生の牧草)

②生物性
 微生物の多様性・・・堆肥、きゅう肥、緑肥、輪作
 微生物活性・・・堆肥、きゅう肥、緑肥、輪作

③化学性
 養分供給力・・・堆肥、きゅう肥、燐酸資材、微量要素、ケイ酸資材
 養分保持力・・・客土(粘土)、堆肥、きゅう肥、緑肥
 土壌酸度・・・石灰資材、燐酸資材、堆肥、きゅう肥、(PHが高い場合は硫黄)
 塩基バランス・・・石灰、苦土、加里資材、堆肥、きゅう肥、緑肥(過剰養分の除去)、排水(大量の水で土壌を洗う)

 以上が土壌改良の見方と方法です。
 
特に堆肥ときゅう肥がよくでてきました。一つ一つの効果は少ないのですが万能的に利用できるため、昔から農家に好んで使用されてきました。
 
実際には、土質、地形、栽培作物、露地又は施設、等の違いにより改良効果をあげるため、堆肥、きゅう肥以外の方法がよく用いられます。

堆肥、きゅう肥は、長い目で見た改良効果と作物に対する生育促進効果があるため、一作ごと作付け前に使用されることがほとんどです。

土壌改良は、施肥に比べて作物に対する効果が大きいですが(施肥は養分供給能力のみ)、人手とコストがかかるため行いたくても・・・という農家が多いのが現実です。

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